メンテナンスの重要性長持ちさせるためにすべき事、ご存知ですか?

インプラントのメンテナンスと
寿命の関係

どんな長生きの人にも寿命があるように、歯の治療に使われるインプラント・ブリッジ・入れ歯にもそれぞれ寿命があります。特に、顎の骨に直接埋め込むインプラントは、使っている本人でも状態が分かりにくいことから、寿命が気になるという方は多いことでしょう。

せっかく埋め込んだインプラントをトラブルなく、長く使い続けるということは、地道なメンテナンスなくしてありえません。インプラントの寿命を延ばすためには、どのようなメンテナンスが必要なのか、また、メンテナンスの重要性や方法、費用などについてご紹介します。

インプラント基礎知識
特殊なインプラント治療
インプラント費用

インプラントのメンテナンスが必要な理由

インプラントの最大のメリットといえば、しっかりと噛むことができる機能性です。義歯やブリッジのように周囲の歯に頼らずに、埋め込んだインプラントと骨をしっかり結合させることで、まるで自分の歯のように自然な噛み心地が得られます。

しかし、インプラントは素材のチタンの値段が高額なうえ、健康保険が適用されない自由診療のため、治療にかかる費用は決して安いとはいえません。そのため、埋入後のインプラントを長持ちさせるためは、自分の歯と同様に正しいメンテナンスが必要なのです。

インプラントの寿命を延ばすためには

インプラントと歯茎のイメージ

インプラントはメンテナンスを怠ると、清掃が行き届かなくなるため周囲に歯垢(プラーク)が溜まりやすくなり、その中でさまざまな細菌が増殖します。そして、インプラントの周囲組織が細菌に感染する「インプラント周囲炎」を引き起こすのです。

インプラント周囲炎の症状が進んで、インプラントを支える歯槽骨が破壊されると、歯肉の縮退や人工歯根の露出がはじまり、最悪の場合はインプラントの脱落につながることから、インプラントの寿命を延ばすためには、インプラント周囲炎を防ぐことが必要不可欠とだといえます。

インプラント周囲炎についての詳細は、「インプラント周囲炎」をお読みください。

インプラントと歯茎のイメージ

ナタリーデンタルクリニックの
プロフェッショナルサポート

歯磨き指導(TBI)による
セルフケアのサポート

ンプラントは天然歯のような虫歯の心配は必要ありませんが、歯周病と似た症状がみられるインプラント周囲炎への対策が必要となります。特に、インプラントは、歯に歯茎がくっ付いている状態の天然歯に比べて、人工歯と歯茎間に隙間があきやすく、そこに汚れがたまってしまうことから、天然歯以上にしっかりとプラークコントロールを行う必要があります。

そこで、毎日のブラッシンが大変重要となるのですが、歯磨きはご本人が思っている以上に自己流になりやすいため、自分ではしっかりと磨いているつもりでも、実は細かい部分まで磨けていないことがあります。

院では、常に正しいブラッシングを行っていただくために、患者様ご自身によるセルフケアと並行して、歯科衛生士による歯磨き指導を行っています。

専門的な知識を身に付けた衛生士が、

  • 歯ブラシが届きにくい部分
  • 汚れがたまりやすい部分

を定期的にチェックして、効果的に歯を磨く方法をご指導します。
毎日のセルフケアでお口が清潔に保たれることで、インプラントの寿命は確実に長くなります。

トラブルを未然に防ぐ
メンテナンス

ンプラントには、生体親和性が高いチタンが素材として使われていることから、埋入後、徐々に周囲の骨と結合していきます。しかし、その過程で硬い食べ物を噛んだり、無意識に食いしばったりして無理な力をかけてしまうと、インプラントがしっかりと結合できず、グラつきや脱落につながるのです。

また、インプラントと歯の結合を妨げるインプラント周囲炎は、初期の段階では自覚症状がなく、患者様ご自身が気づきにくいため、歯科医院でしっかりとチェックする必要があります。そのため、埋入したインプラントに異常がないかを確認するために、当院では、インプラントのメンテナンスのために定期検診を行っています。

ンテナンスでは、主に次のようなポイントについてチェックします。

メンテナンスの主な内容

  • インプラント周囲炎の症状の有無
  • 噛み合わせ
  • インプラントの動揺度
  • 歯周ポケットの深さ

ンプラントのメンテナンスは、3ヶ月から半年に一度程度を目安にして行います。メンテナンスをするのとしないのでは、インプラントの寿命が格段に違ってくるため、メンテナンスは長くインプラントをお使いいただくために欠かせない術後のケアだといえます。
インプラントのメンテナンスの方法に関しては、「メンテナンスの重要性」をご覧ください。

メンテナンスはメーカーの製品保証に不可欠です

当院が採用しているインプラントメーカーには、製品の破損などに対する保証制度があります。製品によって保証内容は異なりますが、メーカーの保証を受けるためには、標準的な口腔内の衛生基準を満たしている必要があることから、メーカーでは定期的なメンテナンスを推奨しています。

メンテナンスの流れ

インプラントのメンテナンスの頻度は個人差がありますが、一般的に最初の年は3ヶ月に1度程度、それ以降は年に2~3回を目安に行います。歯科医院で行われるメンテナンスは、主に以下のような手順で行われます。

お口の中の状態のチェック

口腔内の清掃状態のほか、歯肉の腫れや炎症、インプラントの動揺などの、インプラント周囲炎に見られる症状の有無の確認を行います。さらに、インプラントと人工歯の連結の不具合や破損について、目視でチェックします。

お口の中の状態のチェック

噛み合わせの確認

患者様に咬合紙(こうごうし)と呼ばれる、青や赤の色のついたカーボン紙をカチカチ噛んでいただき、噛み合わせのバランスをチェックします。力が強く加わっている箇所が見つかった場合は、人工歯を削って調整を行います。

レントゲンによる診査

レントゲン撮影を行い、インプラントと周囲の骨の状態から、歯槽骨の炎症や骨吸収などの確認を行います。その際、「歯石の蓄積がないか」「虫歯が進行していないか」など、周囲の歯も合わせてチェックします。
また、上顎の奥歯にインプラントを埋入した場合は、上顎洞炎を確認するために、鼻の両側にある上顎洞という骨の空洞で炎症が起きていないか確認します。

レントゲンによる診査

ブラッシング指導

お口の中の状態をチェックした際、特に汚れがひどかった部分を中心に、効果的な歯の磨き方を指導します。特に、歯ブラシでは完全に汚れを落とすことができないため、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなどの、補助的な清掃用具の使い方を身に付けることが大切です。

ブラッシング指導

PMTCなどのクリーニング

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とはその名の通り、歯科医師や歯科衛生士などのプロフェッショナルによる歯のクリーニングです。歯磨きでは落とし切れない歯の表面や、歯と歯肉の境目の歯垢を落とします。さらに、汚れがひどい場合は、人工歯を外してクリーニングを行うこともあります。

また、お口の中の細菌数が多いと診断された場合は、3DS(Dental Drug Delivery System)で口腔内の除菌を行います。薬剤をつけた「ドラッグリテーナー」と呼ばれるマウスピースを一定時間装着することで、唾液の中の細菌が減少して、歯周病やインプラント周囲炎にかかりにくくなります。

PMTCなどのクリーニング

自宅で行うセルフメンテナンス

インプラントのメンテナンスは、歯科医院で行うものだけではありません。インプラント周囲炎の発症リスクを低く抑えるために欠かすことができないのが、毎日のセルフメンテナンスです。特に、正しいブラッシングを毎日行うことで、インプラントを長く使い続けることができます。

また、3DSによる口腔内の除菌は自宅でも可能なため、インプラントのセルフメンテナンスに効果的です。歯磨きの後、5分ほどドラックリテーナーを装着するだけという手軽さから、長く続けることができる確実なメンテナンス方法だといえます。

メンテナンス費用と保険適用・医療控除について

1回のメンテナンスにかかる費用は、一般的に3、000~10,000円程度ですが、インプラントのメンテナンスは保険適用外のため、内容によってはさらに高額になることがあります。そのため、メンテナンス費用は事前に確認しておくことをおすすめします

インプラントメーカーによっては、破損の際の修理費用が無料になる保証がつきますが、メンテナンスを定期的に受けていないと保証が対象外となる恐れがあるため注意が必要です。また、メンテナンス費用は、申告することで医療費が控除されるケースがあります。

控除の対象となる
メンテナンス費用とは

1月1日から12月31日までの1年間にかかった、自分や家族の医療費の合計が10万円を超えた場合、最高で200万円の医療費控除が受けられます。容貌を美しくすることを目的とした審美的な治療は対象外ですが、欠損歯を補うインプラントは控除対象になります。
控除を受けるためには、会社員や公務員、自営業などの職業に関わらず、その翌年、所得から医療費を差し引いた金額での確定申告を行う必要があります。
医療費控除についての詳細は、「インプラントの医療費控除」をお読みください。

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